こんなブログのはずじゃ・・・
前回の記事で触れた北欧に続き、日本でも検討された結果、10代と20代の男性にはワクチンは選択可能と変更になったようです。様々なニュースでも取り扱われ注目されています。
10代と20代男性 ファイザーのワクチン接種も選択可能に 厚労省 | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース
また、接種が進んだ影響か厚生労働省の報告頻度も少し変化したようです。
少し気になる点としては、モデルナ社製においては前回の令和3年10月1日報告の資料から10代から30代まで全て増加傾向にあるということです。接種が進み2週間で数値が増加していますので、実際の値に収束するまでは、もう少し時間がかかるのかもしれません。
あらたに10代・20代の男性と保護者へ向けて説明資料が作成されています。周知の目的で作成されたようです。
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グラフを使い心筋炎・心膜炎が疑われた報告頻度の比較が一目で分かるようになっており、リスクよりベネフィットが上回ると書かれています。100万人あたりモデルナにおいて10代は28.8、20代は25.7。対する新型コロナウイルスにかかった場合は834、海外では450となっています。
こちらも少し気になる点としては、新型コロナウイルスにかかった場合(国内)の年齢が15~39歳となっていることと、海外450に対し日本は834と1.8倍ほど数値が高い点です。
そこでリーフレットに書かれている、出典元の資料を見てみることに。
第70回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第19回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料
見てみますと、注釈がついており新型コロナウイルスにかかった場合(国内)では入院患者を対象とされ、算出されているようでした。
※ E: 新型コロナウイルス感染症(国内)は、国内の新型コロナ感染症の入院患者の15~40歳未満の男性で、100万人当たり834人
新型コロナウイルスに感染し入院する患者というのは、ある程度症状が出ている印象で、母集団を入院患者と限定している場合は、値が高く出そうですがどうなんでしょうか。詳しい方はご教授お願いします。
下記の厚生労働省が作成した(令和3年8月18日18時時点)パワーポイントによると、10代男性の陽性者数は55624人、20代は153659人、30代は 109306人。そのうち"入院治療等を要する者"としてあるのは、10代は7393人、20代は22020人、30代は14907。
新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値). (令和3年8月18日18時時点)
リーフレットのグラフの数値は、どのように算出されたかはわかりません。ただ、母集団を陽性者全体とするか、入院患者と限定するかで数値は変わってきそうな感じがします。
※間違いがありましたら、DMいただけると幸いです。
時間を持て余した私ふじぽんですから、このように調べようと思いましたが、毎日忙しく働かれている方はリーフレットを読み、出典の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料まで目を通すのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
ふじぽんお蛇足まとめ
「年齢、条件が違うもの同士を比較するのは困難。国民に最終的な接種の判断を投げましたが、あのグラフから何を読み取ってもらいたかったのでしょうか。こんなブログのはずじゃ・・・」
コロナ禍におけるネットがもたらした新たな問題
始まりました、ふじぽんの「今日も、うんとこどっこいしょ」
このブログは無知の私ふじぽんが、ブログの発信を通じて学んでいくことを目標としてスタートしました。心優しい方がいらっしゃいましたら、コメントやDMにてご教授・ご指摘いただければ幸いです。
お時間のある方はお付き合いのほどよろしくお願いします。
新型コロナウイルスが日本で初めて確認された日から1年以上が経過し、今や世界的な流行となっています。現状では、100年ほど前に流行したスペインかぜに続く規模にまで広がっています。それに加えて、当時は存在しなかったインターネットの登場が、新たな問題を生んだのではないかと考えられます。
医師がツイッターで「不確かな情報を流したり、不安を煽るのはやめましょう」と仰っています。確かにその通りだと思います。間違った情報により、救えるはずの命が救えない場面も多いことから、不確かな情報を流さないことは重要です。そして、正しい情報を得ることはとても大切です。
ただ、現在はインターネットが発達し、海外からの情報が増えたことで、厚生労働省が提供する情報とそれとの間に乖離が生じやすくなりました。その乖離がさらに不安を増幅させているのではないでしょうか。
例えば、先日北欧の国で若年層へのモデルナワクチン接種が一時停止になったそうです。これにより副反応のなかでもとりわけ心筋炎が注目されることとなりました。
厚生労働省の報告によると発生頻度は稀です。
こちらはイスラエルの報告。日付では北欧の国が接種中止を発表する一日前に掲載されたようです。
Myocarditis after BNT162b2 mRNA Vaccine against Covid-19 in Israel
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2109730?query=featured_home
今回の研究では、2回目のワクチン接種後21日以内に16歳から19歳の人に心筋炎が発生した場合、男性では6637人に1人、女性では99,853人に1人の割合で発生していました。
この報告だけをもって言及することは出来ませんが、一見すると二者間では数字の開きがあるように思われます。私は非専門家なので詳しくデータを読めませんが、このイスラエルの報告もツイッター上で拡散されていました。誰しも目に入る可能性はあり、見た後に不安になると同時に不信感を抱いてしまうのではないでしょうか。
ツイッターではワクチンに対する漠然とした忌避感を抱く場合でも、何らかのレッテルを貼られてしまうことがあり、ワクチンの話題を出しづらくなっています。悩める人が政府の提供する情報と違うもの得たときに、それを解決できる仕組みが少ないのではないでしょうか。これは、質の高いエビデンスが乏しく新しいカテゴリーで起こりがちな、一種のパラドックスだと思います。
インターネットの発達によって入手できる数ある情報を、どうやって取捨選択するか。100年前よりも、より大きく個人に裁量が委ねられているのかもしれません。
ふじぽんお蛇足まとめ
「Twitterでコロナの情報を集めようとすると、ポジティブな情報のみ発信している人とネガティブのみ発信している人を観測。天使と悪魔。どちらがどちらかは受け手によって変わるのかもしれません。月日が経てば答えは出るでしょう」
【追記:2021/10/13】